大西会計事務所

〒640-8392 和歌山市中之島303-14 OK.OFFICE

お気軽にお電話ください

TEL.073-474-2212

今週の考える言葉「SDGs」

考える言葉

SDGs

   数年前から、気になっていた動向の一つに“SDGs”がある。そこで、3連休の間にそれに関する本を読んでみた。
 
   “SDGs”(エスディージーズ)とは、「Sustainable Development Goals」という英語の頭文字を取った略称のことで、「持続可能な開発目標」と訳されている。
 
   “SDGs”は、2015年9月の国連サミットで採択されたもので、国連加盟193か国が2016年から2030年までの15年間で達成するために掲げた目標である。「2030アジェンダ」という文書のなかで、「17のゴールと169のターゲット」が掲げられている。(外務省のホームページ参照)
 
   “SDGs”の主たる目的は何か・・・?
 
   「人間、地球及び繁栄のために、みんなで共有すべき持続可能な成長戦略を描き、その達成のための行動目標を明確にして、チャレンジしよう」ということであろう。
 
   行動目標としては「17のゴール」を掲げてあるが、大きく三つの世界的な課題(困り事、ニーズ)に分けて、とらえることができよう。
 
 ① 開発途上国としての課題
 (貧困や飢餓、健康や教育や安全な水など・・・)
 
 ② 先進国としての課題
 (エネルギー、働きがいや経済成長、住環境としてのまちづくりなど・・・)
 
 ③ 将来の地球環境としての課題
 (気候変動、海や陸の豊かさ、平和と公正など)
 
   以上の問題は、日頃から新聞やニュース等でも見聞きしていることであるが、聞き流してしまっているのが実情だ。
 
   日本政府は、「SDGs推進本部」(首相官邸)を設置し、➀ People(人間)、➁ Prosperity(繁栄)、➂ Planet(地球)、④ Peace(平和)、⑤ Partnership(パートナーシップ)という視点から、8つの優先課題に絞り込んで、取り組んでいるという。
 
   さて、私たち個人や企業は、“SDGs”の問題に対してどのような関わり方をしていけばよいのだろうか?
 
   私たちを支えてくれている環境の問題なので、無関心ではおれないと思う。先ずは関心を持つことからはじめたい。そして、ワクワクするようなテーマを見つけてそこからはじめてみるのが現実的で、持続的な行動に結びつくと思う。
 
   小生には、夢がある。それは農業城下町構想を実現すること・・・。都会への一点集中主義がはじまり、地方の過疎化、若者の農業離れ、食糧自給率低下等々。
 
   田舎に行くと、自然がたくさんある。自給自足の生活も可能だ・・・。いっそのこと、農業を中心に町づくりをしよう!まさに、ワクワクするテーマで、サステナビリティだ!
 

今週の考える言葉「100%」

考える言葉

100%

   過去に何度か、読み直している本のなかの一冊であるが、『100% すべての夢を叶えてくれる・・・たったひとつの原則』(ジェームス・スキナー著)というのがある。
 
   何気にパラパラとめくっていると、次の一節に目が止まり、ハッとさせられる。
 
   「ほとんどの人は自分自身をセーブしている。人生はこんなに短いものなのに・・・・・人生は準備ではない、本番だ!でもセーブしている。意味がわからないと言いたい」
 
   何故、ハッとさせられたかというと、「自分の人生の目的、何をなすべきか」をずっと考えてきたし、それなりの解を得て生きているつもりだが・・・・・。
 
   しかし、「今の状態で、“100%”と言えるのか?」と改めて問われると、いろいろな言い訳をしながら、“100%”でない一日、セーブしている一日があるような気がしてきたからだ。
 
   「人生は一日一日が真剣勝負、本番だ!」と言いつつも、「明日の本番に備えて、今日はゆっくりしよう」など、はやりセーブしている自分に気づかされる。
 
   この本の巻頭に紹介してある、次の言葉も印象深くて、セミナーなどでもよく引用させてもらっている。
 
   「普通の人は、自分の仕事に対して持っているエネルギーや能力の25%程度しか注いでいない。 自分の能力の50%以上投入する人に対して、世界は脱帽する。そして、100%を注ぎ込むそのまれにない人物に対して、世界は逆立ちして拝めるのである」(アンドリュー・カーネギー)
 
   「自分なりに精一杯やった!」と思えるとき、「待てよ?」と、この言葉を思い出して、自らに問いかけると、慢心に陥らなくて済む・・・。自分では、“100%”のエネルギーを出し切ったと思っていたが、「世界は逆立ちして拝んでいないではないか!それどころか、世界は脱帽すらしていない。やはり、並みの仕事しかしていないのか・・・・・」と、自制心が働き、もっと努力をしようと・・・。
 
   また、著者は「100%の哲学は、完璧主義とは違う」という。
 
   完璧主義は、失敗を恐れて、結局のところ、何もしない失敗恐怖症の別名だと・・・。それに対して、“100%”の哲学は、改善は永遠であり、より良い明日を目指して、チャレンジする意識である。
 
   人生は、選択。何よりも成功の原因となるのは、“100%”の行動である。
 

今週の考える言葉「実験」

考える言葉

実験

   機中で瞑想していると、ふと浮かんできた言葉がある・・・。「経営とは、“実験”の連続である!」
 
   いろんなことを「試してみて」、上手くいったらやり続けて、さらに改善や改良を重ね、勝ちパターンの必然性を高めていく。失敗したらしたで、原因を突き止めて、やり方を変えて、再びチャレンジし続ける。
 
   表現の違いはあったとしても、「経営とは、“実験”の連続である」ということは、多くの経営者にとって共通の認識ではないだろうか。
 
   類語大辞典で、“実験”を引いてみると、次のように書いてあった。
 
   「未知のことについて知るため、現実に似せた場面を設定し、条件を変えていろいろ試してみること」とある。
 
   経営とは、「真理(経)と一体となった営み」をいう。つまり、世の中の求めているものを想定し、新たな価値を創造することへのチャレンジをし続けることによって、世に中の進化向上へ貢献する活動である。
 
   そして、その経営の“実験”には、「仮説(Plan)~実践(Do)~検証(See)」の経営サイクルが最も有効的な手段だと考える。
 
   理想(あるべき姿)を掲げて、計画を練る。そして、その計画を実行に移し、結果の検証をしっかりと行う。その結果から得た事実をフィードバックして、さらに仮説を立てて、“実験”をし続ける。その結果、仮説が真説に変わり、再現性の高い経営の仕組みが出来上がってくる。
 
   さて、IG会計グループは今年も、明日から三日間(10月28~30日)、自然に囲まれた宿泊施設に全員で泊まり込んで、恒例の「次年度行動計画書」作成合宿を行う。
 
   次年度の基本方針は、次の通り・・・。『再現性こそが真の実力!~未来会計で勝利の方程式を確立しよう』
 
   冒頭にある「経営とは“実験”の連続である」という言葉が浮かんだのは、基本方針の中にある「再現性」という言葉を考えていたからであろう。
 
   再現性を高めるためには、“実験”を繰り返す、すなわち「仮説~実践~検証」の経営サイクルを回し続けることである。それしか方法はないと・・・・。
 
   未来会計の実践的な効用は、経営者の意思決定の必然性が高まるところにあると考えている。つまり、「再現性」である。
 
   「再現性」は、まさに未来会計の求める本質であると思う。そのベースに、「経営とは実験の連続である」という真理を大切にしたいと考える。
 

今週の考える言葉「自尊心」

考える言葉

自尊心

   先週の”考える言葉”シリーズ“謙虚”に関して、いろいろな感想を頂戴したので、それに関連して“自尊心”について考えてみたい。
 
   通常、私たちは“自尊心”というと、「自尊心が高い」とか「自尊心が低い」とかの言い方をすることが多い。そして、“自尊心”が低いというと、自分に自信がなくて、あまり自分の価値を認められないといった消極的なイメージがある。一方、“自尊心”が高いというと、自分に自信があって、行き過ぎると自己顕示欲につながり、ナルシスト的なイメージ・・・。それが、大抵の人たちの感じ方であろう。
 
   今回、“自尊心”について考え直す機会を得たのは、ある本に次のようなことが書いてあったからだ。「謙虚な人たちには、ある一つの際立った特徴がある。それはみな“高い自尊心”を持っていることである・・・」と。
 
   ハッとさせられ、辞書で“自尊心”という言葉を引いてみると、「自分の人格を大切に思う気持ち」とある。つまり、自分の人格、「人間性」を大切にする気持ちだということである。
 
   なるほど、それだったら分かる。謙虚な人は、高い“自尊心”を持っている。つまり、自分がどんな存在であるかを知っており、そのことに満足をしているのだ。それゆえに、他人を敬う気持ち、謙虚さも自然と生まれてくるのだという。
 
   小生も以前はそうであったが、日本人はどちらかというと、“自尊心”が高いというと「あの人は、プライドが高そうで・・・」といって、傲慢として受け止めて、敬遠しがちなところがある。そして、謙虚な人というと「あの人は、人格者だ」といって尊敬する。
 
   つまり、“自尊心”と謙虚は対極にあるような受け止め方をしていることが多い。
 
   しかし、英語では、Self‐esteem(自尊心)とPride(プライド、傲慢)は、全く違うものであると認識している。そして、Self‐esteem(自尊心)は自信に由来するものであり、Pride(傲慢)は劣等感に由来するものとしている。
 
   自尊心(Self‐esteem)は自信に由来するものであるがゆえに、他人と比較することなく自分自身を素直に受入れることができる。だからこそ、他人にも謙虚に振る舞うことができるのである。
 
   そういえば、昔から「唯我独尊」(釈迦)、「汝自身を敬え」(ピタゴラス)、「独立自尊」(福沢諭吉)などと、自分自身を尊い存在として認識して、生きることの大切さが語り継がれてきたような気がする。
 
   誰にでも謙虚で、優しく振る舞うためにも、“自尊心”を高めていきたいと思う。
 

今週の考える言葉「謙虚」

考える言葉

謙虚

   「実るほど頭を垂れる稲穂かな」・・・。
 
   小さい頃から何度となく教えられた諺の一つである。功成り名を成した人たちの中には、人生の教訓や座右の銘としている人も多いという。
 
   改めていうまでもないが、意味は「立派な人ほど”謙虚”である」ということ。人間の性である慢心や傲慢に対する戒めとして、この言葉を受け止めて、今でも習い性として、そう心がけて生きてきているような気がする。
 
   なぜ、この諺を思い返したかというと、最近ある本を読んでいて、次のような問いかけに出逢ったからだ。
 
   「自分が知るなかでいちばん”謙虚”な人を描写してみよう」と・・・。
 
   「いちばん”謙虚”な人?」 この虚を突かれたような問いかけに対して、一瞬「誰だろう?」と戸惑いつつ、真っ先に思い浮かんだのが、松下幸之助さんである。氏は、指導者の条件として多々あるなかでも、「”謙虚”と感謝を知る心を培うこと」の大切さを強調しているのではないだろうか。
 
   次に思い浮かんだのは、伝教大師最澄・・・。なぜ最澄なのかというと、『大愚のすすめ』(山田恵諦 著)という本の中にあった、「愚の中の極愚」という最澄の言葉を思い出したからである。「自分を最低の位置に置いて世界を眺めると、世の中のものすべてが師になる」という意味だったと思う。
 
   さて、二人の名前が思い浮かんだまではいいのだが、書物で知り得ている以上の具体的なイメージや人物像が描写できない・・・。会ったこともない人物であるから肌感覚での具体的な知見に及ばないのである。当然といえば、当然であるが・・・。
 
   そこでもっと身近な人(友人・知人等)に意識を向けると、どうだろう? 驚いたことに、
 
   思い浮かぶ人たちの多くが、実に”謙虚”に振る舞っている様子をイメージすることができたのだ。
 
   では、「その中で誰がいちばん”謙虚”なのか・・・。また、その人の人物像をどう描写することができるのか・・・」 考えても、曖昧模糊としており、なかなか絞り込むことができないでいる自分に気づく。
 
   これは、私自身の怠慢だと気づく。「”謙虚”であることは大切なことだ」と言いつつ、”謙虚”な振る舞いをしている人から、日頃学ぶことを怠っていた証拠ではないか・・・。
 
   「この人はなぜ、こんなに”謙虚”に振る舞えるのだろうか?」「この人は”謙虚”な振る舞いによって、何を得て、何を与えているのであろうか?」
 
   もっと、人間として”謙虚”であることの意味と価値を深く考えてみようと思う。
 

今週の考える言葉「成功」

考える言葉

成功

   先週末のIG全体会議(9.30~10.1日)は、ちょうど、第3四半期末のタイミングであった。そこで、今期の各部署・個人の進捗状況について、少し時間を長くとって発表を各人一人ひとりにしてもらった。
 
   そのとき、「“成功”の反対は失敗ではなく、実行しないことである」という言葉を紹介したら、誰もが頷いていた。「自ら目標を設定して、やると決めたはずなのに・・・」と、頭の中に疑問がよぎったに違いない。
 
   「計画通りに実行し、やり続けていれば、もっと成果は出ていたはずだ」と感じたのだと思う。つまり、自ら掲げた目標を達成するためにやるべきことは明確であったはずなのに、「なぜ、やろうとしなかったのか・・・?」。実は、この「なぜ?」の究明をしなければ、“成功”を手にすることは難しいであろう。
 
   “成功”を手にするための唯一の手段は、実行すること。
 
   成果が出るまでやり続けるしかない・・・。だとすれば、行動の原点にあるモチベーション(動機づけ)を高めることが“成功”の大きな要因となるような気がする。
 
   確かに、理想的な人生を歩んでいる人をみると、セルフ・モチベーションがしっかりとしている。生き方にブレがない、つまり、価値観がしっかりしており、人生の目的や目標がはっきりしているのである。そこで、“成功”している人の思考や行動の特徴をイメージし、“成功”の要因なるものを整理整頓してみたい。
 
   ① 人生のあるべき姿が明確である。(使命、目的、目標)
   ② 情熱を注いで、生きている。(好きなこと、情熱)
   ③ 熱意や信念を持ち続けている。(同志を惹きつける魅力)
   ④ 優先順位がはっきりしている。(資源や時間の使い方)
   ⑤ フィードバック機能が働いている。(検証力、PDSサイクル)
   ⑥ 一点集中主義が徹底している。(フォーカス、一点集中)
   ⑦ 諦めずに、やり抜く(諦めない、持続力)
 
   小生は、以前に「経営人間学講座」(竹内日祥上人)で学んだ「一念三千論」の考え方が価値観のベースとなり、自らの意思決定の軸足を確立させてもらったような気がする。
 
   世の中には、“成功”に関する様々な本が出版されているので参考にしつつ、自分なりの「勝ちパターン」を確立しておくと、セルフ・モチベーションが磨かれ、「やる気」も持続すること間違いないと思う。
 

今週の考える言葉「タイムマネジメント」

考える言葉

タイムマネジメント

   IG会計グループ(12月決算)では、今年も第3四半期が終わろうとしている。
 
   朝礼時に、「目標達成が、順調にいっている人?」と尋ねたら、誰一人として、手が上がらない。そこで「じゃ、どうすれば目標達成できるか、真剣に考えている人?」と尋ねたら、半数弱の手が挙がる・・・。
 
   掲げた目標がそう簡単に達成できるとは思っていない。なぜなら、自己成長を前提としたチャレンジ目標を掲げているからだ。つまり、自分の掲げた目標にチャレンジし続けるプロセスにおいて、一つひとつ壁を乗り越えて自己成長する。その成長した暁の自分において、達成可能な目標であるからだ。
 
   「成功の反対は失敗ではなく、実行しないことである」という言葉があるが、蓋し名言である。
 
   自己管理を前提とした「目標管理」は、「仮説~実践~検証」という経営サイクルを繰り返し行うことによって、進化する。どんなに優れた仮説を立てても、実践が伴わなければ、無意味である。なぜなら、実践があってはじめて結果の検証へとつながり、新たな仮説へとつながっていくからだ。
 
   その実践(=実行)のプロセスで、最も重要な課題の一つが“タイムマネジメント”であろう。一年365日一日24時間という、最も制約された経営資源をいかに有効に活用するか・・・。つまり、“タイムマネジメント”とは、「時間管理」とも訳されるが、やるべき目標を達成するために仕事を効率的に進め、時間を有効活用するためのビジネス・スキルである。
 
    “タイムマネジメント”において、なすべきことは大きく3つある。
 
   ① 第一は、目標達成のためになすべきことをすべて洗い出す。(行動管理)
まず、現状において抱えている仕事を書き出す。それから、目標達成のために何をなすべきかを書き出す。
 
   ② 次に、なすべきことを一通り書き出したら、優先順位をつける。(優先順位付け)
優先順位は、「緊急度と重要度のマトリックス」を活用するのがいいだろう。そして優先順位を決めたら、有効な時間配分を行う。
 
   ③ そして、結果とプロセスの検証を行う。(フィードバック)
の検証とフィードバック機能が働いてこそ、タイムマネジメントのスキルは最も生かされる。失敗が失敗のままに終わらないのは、この機能が働くからである。
  
   それから、他人の時間の有効活用も“タイムマネジメント”の重要な課題となる。人を育てる経営者は、「任せ上手」というのが定評である。
 

今週の考える言葉「信念」

考える言葉

信念

   今回のテーマは、“信念”についてである。“考える言葉”シリーズにおいても、過去に何度ともなく取り上げ、思考したテーマである。
 
   辞書を引くと、“信念”とは「あることを強く信じて、何事にも動じることがない心」(類語大辞典)とある。様々な意思決定の拠りどころとしての正しい“信念”をどう培うか、経営者にとって永遠の課題であろう。
 
   今回、改めてこのテーマを選んだのは、ニーチェが“信念”について次のように語っているのに、気付いたからだ。
 
   「“信念”がある人というのはなんとなく偉いように思われているが、その人は、自分のかつての意見をずっと持っているだけであり、その時点から精神が止まってしまっている人なのだ。つまり、精神の怠惰が“信念”をつくっているというわけだ」(超訳「ニーチェの言葉」)。
 
   つまり、自分の意見や主張に凝り固まり、いつまでも拘っていると“信念”というものに変化してしまうのだという。ニーチェは、それを「怠惰から生まれる“信念”」だと喝破している。さすが、ニーチェである。新陳代謝をくり返してこそ、新たな成長もあるのだということであろう。
 
   また、同じような意味合いからであろう、自分を画一化してしまうような「自分の哲学を持つな」と語っている。真摯に受け止めたいと思う。
 
   さて、ニーチェが喝破した「“信念”の罠」を十分に心に留めつつ、改めて経営者にとっての“信念”の価値について考えてみたい。
 
   小生が大事だと考えている“信念”とは、一念三千論でいう価値ある目的から生じる“信念”である。
 
   その信念の力とは現実を動かす変革力にある。つまり惰性的な日常的行動を是正し、目的実現への持続的で、ゆるぎない行動を呼び起こすところにある。しかも、この“信念”には周囲を巻き込んだ行動を引き起こすという。まさに、経営者にとって求められるリーダーシップのための“信念”だといえよう。
 
   IG会計グループが創業当初、35年前から掲げている「IG理念」は、小生の“信念”の源泉である。あらゆる判断の拠りどころとなっており、ゆるぎない行動の源泉である。
 
   経営理念は、時代の変化と共に、変えるべきなのか否かという議論がある。本来、普遍性の高いものであるから、変えるべきではないという意見が多い。
 
   ニーチェ曰く、「怠惰から生まれる信念」に陥りはしないか・・・。
 
   小生は、表現は変わらなくとも、成長と共に解釈の次元も変わり、新陳代謝できるのではないだろうか。
 

今週の考える言葉「第20回NN大会」

考える言葉

第20回NN大会

   先週末(12~13日)、今年もホテル椿山荘東京で『NN構想の会・第20回全国大会』を開催することができた。
 
   今年は、第20回目となる節目の大会でもあったが、過去最高で470名ほどの職業会計人及び関係者のみなさんが全国各地から駆けつけてくれた。壇上から開会の挨拶をさせて頂くときは、満席となった会場を見て、感謝の気持ちがいっぱいで、身が引き締まる思いであった。(毎回そうであるが・・・)
 
   2000年(平成12年)に、「新しい時代のパラダイムに貢献できる“日本の礎”を構築するために、会計業界のフロンティア集団を目指す」を合言葉(理念)にスタートする。
 
   亀の歩みではあるが、世の中の進化に貢献する「社会的インフラ」としての自覚を高めながら、一歩一歩確実に目的に向かっているように実感している。
 
   全国各地から参加してくれる多くの会計人の熱意、17の支持団体の無私の協力、そして協賛企業の方々の励ましの言葉など、当大会が醸し出す全体の雰囲気からそう感じるのである。
 
   さて、今大会のテーマは『限りなき創造・変化への挑戦~楽しく、豊かで、エキサイティングな一年にしよう』である。
 
   節目と共に、これからの5年ないし10年後、その先の時代環境の変化を見据えたとき、私たちの未来に対する担うべき役割の重さを自覚し、その巡り合わせを真摯に受け止めたとき、楽しく、豊かで、エキサイティングな日々を過ごそうと決意・・・・・。
 
   大会第1日目、「基調講演」は渋澤健氏(実業家で、渋沢栄一の子孫)による『渋沢栄一の「論語と算盤」で未来を拓く』であった。
 
   さすがである。「と」の力(分離から統合へ)など、「論語と算盤」(小生の座右の書)を新しい視点で読み直す機会を頂戴し、非常に得した気分になった。「論語読みの論語知らず」にならないように、学んだことを正しく実践したいと思う。
 
   続いて、「パネルディスカッション」の第一部と第二部。支持団体の代表自らが登壇し、それぞれの立場から会計業界の未来をどう予見し、創造していくべきかについて忌憚のない意見を語って頂いた。そのあとに続く「情報交流パーティー」会場でも、その内容について盛り上がっていたようだ・・・。
 
   第二日目の支持団体主催の「分科会(A~G)」も7会場に分かれて行われたが、選択に苦労するくらいにどれも充実した内容であった。「主催する側と参加する側」の思いが一致しつつ、「と」の力で、シナジー効果が生じてきているのであろう。
 
   来年以降も原点を忘れることなく、もっといい企画を目指したいと思う。(感謝!)
 

今週の考える言葉「双曲割引」

考える言葉

双曲割引

   “双曲割引”とは、行動経済学の用語で、「遠い将来なら待てるが、近い将来ならば待てない」という。
 
   アメリカのジョージ・エインズリー教授(テンプル大)が唱えた理論だそうで、今までの経済学理論では説明できない非合理的な行動を説明する概念として注目されているそうだ。
 
   人間の意識は、「今すぐできること」の価値を非常に過大評価する傾向があり、「ちょっと待つ」ことでより大きな利益を得る行動が、とても苦手だという。つまり、今すぐにできることを優先してしまう”双曲割引”の心理が働くのだという。
 
   例としてよく挙げられるのが、ダイエットとケーキの話・・・。
 
   さて、「ダイエットの成功」と「ケーキを食べる満足」のどちらが大事だろうか?恐らく、「ダイエットの成功」と答えるに違いない。しかし、その答えには”双曲割引”の心理が無視されている。
 
   つまり、「ダイエットの成功」には長い時間が必要となる。一方、「ケーキを食べる満足」は今すぐに得ることができる。今すぐケーキを食べられる効用には割引はないが、
 
   ダイエットは成功するまでの時間分割引されてしまう。そこで誘惑に負けて、目の前のケーキに手を出してしまうことになる・・・。”双曲割引”の罠である。
 
   経営や仕事においても”双曲割引の心理が常に働いている。未来会計のお手伝いをしていると気づかされるのだが、その組織にとって非常に価値あるヴィジョン(長期目標)を掲げてあるにもかかわらず、目先の業務を優先し、形骸化してしまう。
 
   やはり、必要なことは”双曲割引”対策である。どうすれば、その罠から抜け出せるのであろうか?次の2点を参考にしてみよう。
 
   ① 戦略的思考を鍛えること。(つまり、思考の三原則(長い目、多面的、根幹的)を意識し、大局的な視点をもつ)
 
   ② もう一つは、成功体験を積み上げること。(つまり、今を我慢すればもっと大きな成果が得られるという体験を重ね、習慣化すること)
 
   これらの思考と行動の習慣化に最も有効なのが「IG式目標管理システム」であると考える。その仕組みをつくり、運用のお手伝いをするサービスが、未来会計(=MAS監査)である。そして、その第一歩を踏み出すために用意されているのが、「将軍の日」(=中期五ヵ年計画策定教室)である。
 
   余談だが、➀ 男性、➁ 年寄り、➂ 余裕がない人は”双曲割引”が強いそうだ。
 
   “双曲割引”の存在を常に意識し、目先の欲に駆られ、未来を失う愚をなくそう。
 

1 2 3 20