大西会計事務所

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今週の考える言葉「未来進行形」

考える言葉

未来進行形

   今、『アメーバ経営』(稲盛和夫 著)を改めて熟読させてもらっている。
 
   その中に、「能力を“未来進行形”でとらえる」というテーマがあり、稲盛さんらしい考え方だと思ったので紹介したい。
 
   京セラを創業して間もない頃で、稲盛さん自らが何とか受注を増やしたいという一心で客先へ売り込みに行っていた・・・。その頃の京セラは無名の零細企業だったから、大手が断った難しい、面倒な製品の依頼しかなかったらしい。
 
   難しい、面倒だからといって、それを断ったら、会社はやっていけない。そこで、稲盛さんは、たとえその時点の技術ではできない製品でも「できます」と言って受注をしてきたのだという。
 
   当然、会社に帰り、技術者たちに話をすると、決まって「とても無理ですよ」と言い出す者が出てきて、みんながやる気を失いかけることもあったらしい。
 
   そのとき稲盛さんは「できると嘘をついてきた注文でも、決して嘘にはしたくない。懸命に努力して完成させれば、嘘をついたことにはならないのだ。納期まで必死に頑張り、製品を完成させよう」と説いたそうだ。
 
   今の時点で、どんな難しい仕事であっても、自分たちの能力を“未来進行形”でとらえてチャレンジし、誰にも負けない努力をすれば、何とかなるものである。京セラは、そうやって大きな飛躍を遂げてきたのだと思う。
 
   思うに、小生にも、ささやかながら“未来進行形”の仕事が多々あった。
 
   20代の駆け出しの税理士だった頃、お客様ところへ訪問して、税務会計の監査や決算業務をしてたのであるが、一通り仕事が終わると社長に報告を行い、最後に一言、「どんなことでもいいですが、何かお困りごとはありませんか?」と訊ねるようにしていた。
 
   するとよく、「畑違いかもしれないが・・・」といって経営全般の悩みを話してくれた。
 
   「わかりました。少し、時間を頂けますか?その件について調べた上で、お答えさせてください」といって、退所する。
 
   事務所に戻ると、すぐに本屋さんに駆け込み、関連の本を2、3冊購入して徹夜で読破する。そして、朝一番に電話をし、報告をすると大変喜んでくれて、「また今度、頼むね!」といって頂いたものだ。
 
   “未来進行形”の仕事をして、一番得したのは私だったと思う。新たな知識や経験を増やすことができたし、おかげで職域も広げることができたのである。
 
   稲盛フィロソフィの一片に触れたような気がして、得した気分である。
 

今週の考える言葉「個人的には」

考える言葉

個人的には

   朝日新聞を読んでいると、『天声人語』(11月22日付)に次のような論説があった。
 
   『“個人的には”・・・。わざわざそう断って発言する人がやけに多いように感じる。気のせいだろうか。「私はこう思う」と単に言えばいいのに、なぜかこの表現がよく使われる』と・・・。
 
   取り立てて言うほど気にはしてなかったが、確かに言われてみると、「“個人的には”・・・」という発言を耳にすることが多いように感じる。ただ、『天声人語』であえて取り上げて論説するほどのことなのかと思い、深読みしてみた。
 
   “個人的には”という言葉の意味が気になって、調べてみると、「社会的な集団に対する各々の人に関すること」「公的なものと異なる」「個人を主体とするさま。個人に関するさま」とある。
 
   コラムの論説委員は、「私はこう思う」と言えばいいものを、なぜ「個人的には・・・」というのか、と疑問を投げかけている。
 
   何かの組織を代表して発言する立場でない限り、個人としての発言をしているのであるから、改めて言うまでもなく個人的なものである。それをなぜ、敢えて「“個人的には・・・”」というのか?
 
   その使い方には、三通りの状況が考えられる。
① 一つは、自信の無さ。自分の意見に自信を持てない背景から保身・保険のために使う。つまり、「逃げ道」として使う。
 
② もう一つは、他の人への気遣い。相手の気に障るかもしれないが、これだけは言っておこうというときに使う。
 
③ さらに、場の活性化。他の人の意見を引き出し、場を活性化させるためにさりげなく使う。
 
   論説では、日本の企業では同調圧力が強いので、その圧力にたえる「逃げ道」が必要となり、「個人的には・・・」という表現になってしまっているのではないかと指摘している。
 
   ここまで書いているうちに、ふと、「自分はどうだろう?」と思って考えたみたが、ほとんど「個人的には・・・」という言葉をつかっていないことに気づいた。なぜか?一言でいうと、「個人=全体」という自覚であろう。自惚れではなく、立場上、無意識のうちにそうなってしまっているのかも知れない・・・。
 
   今後、「個人的には・・・」という言葉を使うことがあったとしても、①ではなく、②あるいは③の状況で、使いたいと思う。
 

今週の考える言葉「集中力」

考える言葉

集中力

   雲一つない秋晴れのなか、久しぶりにゴルフを楽しんだ。昼食後の後半は、半袖でも廻れそうな暖かさであった。
 
   クライアント先のゴルフコンペに事務所の連中4人で参加し、一緒にプレーを楽しんだが、スコアはいまいち・・・。歳のせいで、腕が落ちたのもあるが、肝心なところで“集中力”を欠き、凡ミスが多すぎたせいだろう。
 
   “集中力”(concentration)の低下、その原因は・・・。歳のせい?それも無きにしも非ずだが、やはり、執着心の欠如だろう。
 
   「もっと、ゴルフが上手くなりたい!」「スコアは90を切りたい!絶対に100を叩かない」など、執念に燃えて一打一打を大事に打っていたような気がする。
 
   だが、“集中力”の低下を嘆いてばかりいてもしょうがない。
 
   「ゴルフは遊びだから」と言い訳しても、誰にも迷惑をかけるわけではないが、仕事においてはそうはいかない。それが歳のせいであるならば、「老兵去るのみ」だろうし、執着心の欠如だとなれば、手抜きを指摘されるであろう。
 
   執着心の欠如といったが、“集中力”は「心の持ち方」で強弱が決まる。つまり、「心の強さ」以外の何ものでもないと思う。
 
   では、「心の強さ」はどうやって鍛えられるのか?一言でいうと、目標設定の良し悪しで決まる。なにがなんでも達成したいと心の底から思えるような価値ある目標をイメージできるかどうかだ。
 
   そして、「あるべき姿-現状」が問題であり、その問題をどう解決するかを真剣に考えるところから、目標が生まれる。つまり、日頃の問題意識から目標が生まれ、その達成のプロセスの中で、「心の強さ」が鍛えられ、“集中力”が培われるのである。
 
   そう考えると、“集中力”は日頃の鍛錬によって習慣化できるものだと思う。朝起きたとき、「今日一日をどういう生きるか」を考え、その成果とすべき目標を一つ、明確に掲げる。そして、それに集中する。
 
   その気になれば、すぐに実行できることだ。仮に、その掲げた目標が他への貢献的な内容であるならば、なおさらである。有言実行し、他からも喜ばれるし、集中力が養われる。
 
   中国の古典「呻吟語」(呂新吾)の中に、次のような言葉がある。
 
   「精神を集中すれば、諸々の善が寄り集まってくる。逆に、精神を弛緩させれば、諸々の悪がその隙につけこんでくる」
 
   “集中力”の必要性を語った言葉である。心が弛んでいては、なにもできない。
 

今週の考える言葉「利他の心」

考える言葉

利他の心

   “利他の心”とは、仏教でいう「自利利他」の精神に由来しているのだろう。
 
   「自利利他」という言葉を出逢ったのは、もう半世紀近く経つが、TKCの創業者である故・飯塚毅先生からの教示である。
 
   あの当時、知識教育の偏重からだろうか、会社に宗教や思想を持ち込むべきではないという風潮があった頃である。能力至上主義で、物の考え方や価値観を軽視した生き方に危うさを感じ、飯塚先生は「会計人よ、哲学を学べ!」と熱く語られていたのであろう。
 
   以来、小生の価値観の根底には、「自利利他」の精神が培われ続けてられて来たのだろう。そして、そんな心の思いが、その後のあらゆる人との素晴らしい出逢いを引き寄せたのだと有難く思う・・・。
 
   さて、“利他の心”を実践している経営者といえば、稲盛和夫氏だ。27歳という若さのとき、周りの人たちの協力で京セラをつくってもらい、任されたときから“利他の心”を貫く経営をしてきたのだという。
 
   以前にも紹介したと思うが、稲盛氏は“利他の心”を説明するのに、ある老師の次の言葉を引用している。
 
   「地獄も極楽も外見上は全く同じような場所だ。違うのは、そこに住んでいる人の心の状態の差だけだ」と。
 
   大きい釜があって、そこで美味しそうなうどんが煮えている。それを食べるには、物干し竿のような長い箸を使うしかない。
 
   地獄では、みな利己的な心の持ち主だから、「オレがオレが」と我先に食べようと殺気立ち、うどんを奪い合い、つかめたとしても誰も上手く食べられない・・・。
 
   一方、極楽では、“利他の心”の持ち主ばかりであるから、自分のことを先に考えるのではなく、自分の長い箸でうどんをつかむと、「お先にどうぞ」と言って、先に他の人に食べてもらう。すると、相手が「ありがとう。今度はあなたの番です」と言い、食べさせてくれる。
 
   “利他の心”があれば、お互いに感謝を述べ合いながら、和気あいあいと食べることができる。まさに、そこにいる人の心の状態の差だけである。
 
   つまり、心の持ち方ひとつで、地獄は天国に変わるという、非常に分かりやすい話である。
 
   最近、コロナのお陰で、ゆっくりとした時間を持てるようになり、内省する機会が増えた。その時の物差しとして、“利他の心”という考え方は有難いと思う。
 

今週の考える言葉「深沈厚重」

考える言葉

深沈厚重

   中国の古典に『呻吟語(しんぎんご)』という著書がある。著者は、明の時代の政治家、思想家で呂新吾(りょしんご)である。
 
   その著書の中に、人物像について述べてある一節があるので紹介したい。
 
   「深沈厚重(しんちんこうじゅう)なるは、これ第一等の資質。磊落豪雄(らいらくごうゆう)なるは、これ第二の資質。聰明才弁(そうめいさいべん)なるは、これ第三等の資質」
 
   “深沈厚重”とは、どっしりと落ち着いて深みのある人物のこと。(寛容かつ威容、確固たる信念を持ち合わせている様)
 
   磊落豪雄とは、積極的で細事にこだわらない人物のこと。
 
   聰明才弁とは、頭が切れて弁が立つ人物のこと。
 
   この“深沈厚重”という言葉とは、もうだいぶ前になるが、安岡正篤先生の著書の中で知り、『呻吟語』(呂新吾著〈守屋洋編・訳〉)を購入し、読んだという記憶がある。
 
   その当時、同業者の友人からの紹介で、『経営人間学講座』(竹内日祥上人主催)に通い出した頃で、「人間いかに在り、生きるべきか」を真摯に考えていた頃だったので、得心したのを覚えている。
 
   最近、思うことがあって、書棚の整理をしつつ、心惹かれた本を再読している。その中の一つに『生き方』(稲盛和夫著)があり、読み直していると、「リーダーには才よりも徳が求められる」という節の中で、『呻吟語』のこのくだりを引用し、次のように解説を加えてあった。
 
   呂新吾は、人の上に立つ者(リーダー)の資質として、次の3つの要素を兼ね備えていることが望ましいと示唆してくれている。
 
一.深沈厚重(=人格)
 
二.磊落豪雄(=勇気)
 
三.聰明才弁(=能力)
 
   稲盛和夫氏の読解力の凄さは、それぞれ3つの要素を「一.人格 、二.勇気、 三.能力」と平易な言葉に置き換えて、理解し、説明を加えているところにある。
 
   今、時代のパラダイムが大きく変わろうとしている。そのような状況下において、人の上に立つリーダーにこそ才や弁でなく、明確な哲学を基軸とした“深沈厚重”の人格が求められるのであろう。
 
   稲盛和夫氏がつねに真摯に問うている「人間として正しい生き方とは何か?」を常に内省し、“深沈厚重”の人格を磨き続けたいと思う。
 

11月の税務カレンダー、臨時休業のお知らせ

税務カレンダー


 
 


 
 

臨時休業のお知らせ

 
 
平素は格別のご愛顧を賜わり、厚くお礼申しあげます。
さて、このたび、当グループでは誠に勝手ながら、下記のとおり
臨時の休業日とさせていただきますのでお知らせいたします。
 
当日は大変ご不便ご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。
 
 
臨時休業日 2020年11月13日(金)

 
 

大西会計グループ 所員一同

【更新10/30】新型コロナウイルス感染症への中小企業対策事項

その他お知らせ


新型コロナウイルスの影響により、中小企業者への金融支援や助成金の案内等が出ております。
売上等で影響がでている方感染症対策を目的とした取り組みを行う方など、何か不安のある場合は是非事務所にご連絡ください。
 
別ページにてまとめております。
新たに更新した項目については赤字になっております。
Tel:073-474-2212
 
当事務所の対応についてはコチラのページをご確認ください。
 
新型コロナウイルスによる中小企業への対策が経済産業省でまとめられております。
経済産業省:新型コロナウイルス感染症関連
 
経済産業省より、業種・規模ごとに受けることができる支援の一覧が掲載されております。
コチラのミラサポPlusよりアクセスですぐに確認ができます。
 

【融資関連まとめ】 新型コロナウイルス感染症について
(最終更新日:令和2年8月31日)


【融資関連】専用ページをご確認ください

 
◆ 新型コロナウイルス感染症特別利子補給事業(更新:令和2年8月31日)
◆ 無利子・無担保融資 日本政策金融公庫 (更新:令和2年6月22日)
◆ 民間金融機関における融資 (更新日:令和2年5月9日)
◆ 【和歌山市】緊急経済対策について (更新:令和2年5月7日)
◆ 【和歌山県】事業継続支援金 (更新:令和2年5月7日)
◆ 新型コロナウイルスに関する融資 商工中金 (更新:令和2年4月8日)
◆ 中小企業倒産防止共済制度に加入されている方 (更新:令和2年4月2日)
◆ 小規模企業共済に加入されているお客さま (更新:令和2年4月2日)
◆ 納税・社会保険料の納付猶予 (更新:令和2年4月2日)
◆ 和歌山県中小企業融資支援
◆ セーフティネット保証4号・5号
 

【助成金・給付金まとめ】新型コロナウイルス感染症について
(最終更新日:令和2年10月30日)


【助成金・給付金】専用ページをご確認ください

 
◆ IT導入補助金2020 (更新:令和2年10月30日)
◆ 雇用調整助成金【拡充】 (更新:令和2年10月30日)

◆ 家賃支援給付金 (更新:令和2年7月6日)
◆ 持続化給付金【拡充】 (更新:令和2年6月22日)
◆ 小学校休業等対応助成金 (更新:令和2年6月22日)
◆ 【終了】大阪府休業要請外支援金 (更新:令和2年5月28日)
◆ 時間外労働等改善助成金
 

【和歌山県内支援】新型コロナウイルス感染症について
(最終更新日:令和2年10月30日)


【和歌山県内支援】専用ページをご確認ください


◆ 【和歌山市】固定資産税等の減免 (更新:令和2年10月30日)
◆ 【和歌山市】事業者家賃支援金 (更新:令和2年10月30日)

◆ 【和歌山県】家賃支援給付金 (更新:令和2年10月30日)
◆ 【和歌山市】和歌山市地域ささえ愛商品券利用可能店舗の募集
  (更新:令和2年8月31日)
◆ 【海南市】持続化給付金 (更新:令和2年8月31日)
◆ 【上富田町】上富田町内事業者持続化支援金 (更新:令和2年8月1日)
◆ 国民健康保険料の減免 (更新:令和2年7月6日)
◆ 【終了】和歌山市テイクアウト・デリバリー支援 (更新:令和2年5月28日)
◆ 【終了】和歌山市中小企業サポート補助金(更新:令和2年5月21日)
◆ 【終了】県内事業者事業継続推進事業費補助金(更新:令和2年5月21日)
◆ 【和歌山県】事業継続支援金 (更新:令和2年5月21日)
 

【その他】新型コロナウイルス感染症について
(最終更新日:令和2年7月6日)


【その他】専用ページをご確認ください

 
◆ 国民年金保険料の減免 (更新:令和2年7月6日)
◆ 納税猶予に関する「特例制度」(更新:令和2年5月9日)
◆ 印紙税の非課税措置について(更新:令和2年5月9日)
◆ 生年金基金の納付が困難な場合 (更新:令和2年4月9日)
◆ 固定資産税等の軽減について (更新:令和2年4月9日)
◆ 生命保険料のお支払い措置 (更新:令和2年3月23日)
 

今週の考える言葉「ホトトギスの歌」

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ホトトギスの歌

   『トップの教養』(倉山満 著)という本の中に、面白い解説があったので紹介したい。
 
   我が国の戦国時代の「三英傑」といえば、誰もが織田信長・豊臣秀吉・徳川家康の名を挙げるであろう。
 
   この「三英傑」の歌として、有名な”ホトトギスの歌”がある。
 
   「鳴かぬなら 殺してしまえ ホトトギス」(信長)
 
   「鳴かぬなら 鳴かせてみよう ホトトギス」(秀吉)
 
   「鳴かぬなら 鳴くまで待とう ホトトギス」(家康)
 
   このなかで一人だけ天才がいるという。「それは誰か?」というのが著者の問いかけである。答えを想像してみよう・・・。
 
   天才の定義を「無から有をひねりだす人」だとした上での答えであるが、信長や家康ではなく、答えは秀吉であるという。
 
   何故かというと、「殺す」は決心、「待つ」は根性があれば、誰でもできる。それに対して、「鳴かせる」は工夫、イノベーションが必要だからだという。
 
   “ホトトギスの歌”といえば、「三英傑」の性格やタイプを知る手掛かりとなる歌だということで学び、そう納得してたのだが、この著者は「誰が天才か?」という視点から”ホトトギスの歌”を捉え、彼らがなし得た業績を検証した。そして、トップ経営者として最も真似すべき人物は誰かを言及している。
 
   真似すべきでない筆頭は、天才である秀吉。秀吉は、次から次へと人が思いつかないことを思いついて、リスクを潜り抜け、出世街道を驀進した人である。それは天才だからなせる業・・・。余人に真似ることができないことだ。
 
   次に、家康である。家康は「待つ」「忍」の代名詞のような武将で、それは才能がなくてもできるかもしれないが、その代わり並外れた精神力が要求される。現に、お家を守るために、妻も息子も殺している。これも真似るのは難しい。
 
   そして、織田信長こそトップに立つ人が学ぶにふさわしい人物であると紹介している。
 
   何故かというと、信長という人は、①真の意味でのマキャベリストで、常識を積み重ね、物事を合理的に取り入れていること。そして、②現実主義者で、現状を把握したうえで最適解を探し、課題を打開するやり方をとっていること。③さらに素晴らしいのは志の高さだ。信長は34歳のとき、尾張57万石に美濃54万石を合わせて、111万石の所領を得ていた。いまでいう「1000億円の財産を築いたIT社長」のような状況であった。にも拘らず、「天下布武」の志を掲げ、安穏な生活を捨てて戦った。これが魅力の所以であると・・・。
 
   さて、あなたならだれを真似る?
 

今週の考える言葉「異次元」

考える言葉

異次元

   ある本を読んでいて、”異次元”という言葉に魅かれた。なぜ魅かれたかというと、今のコロナ・パンデミック(世界的流行)は私たち人類にパラダイムシフトの必然性を示唆しているのではないかと思っていたからだ。
 
   「過去の延長線上に未来はあり得ない!」と・・・。つまり、存続・発展していくためには、パラダイム(価値観)そのものを根本からみなおし、自らの意思であるべき姿を明確に描くべきだと・・・。
 
   そのために必要な発想が”異次元”ではないだろうか。”異次元”とは、「① 次元の異なる世界。② 通常とは全く異なる考え方、それに基づく大胆な施策」とある。
 
   パラダイムシフトの”異次元”的発想を具体的にいうと、「分離思考」から「統合思考」へと次元を変えるということであろう。(『経営人間学講座』・竹内日祥上人)
 
   まず、ここでいう「分離思考」の分離とは、「主観と客観を分離する」という意味であり、「自他分離思考」という。つまり、「他人と自分とは違う」と自分と他者を分けて考える思考である。その結果、物事を二項対立的に捉え、どうしても自分本位な考え方に陥ってしまう欠陥がある。
 
   一方、「統合思考」は、「出逢った相手は自分である」という考え方で、「自分と他人は一つの人格を共有しており、分離することができない存在である」という思考であり、「自他非分離の思考」という。その結果、物事を二項共存的に捉えることができるので、
 
   相手本位の思考と行動がとれるようになる。
 
   20世紀は科学万能の時代であったと言われているが、その科学の発達を根本的に支えたのが要素還元主義という考え方で、分離思考的な時代の価値観を培う元となった。その結果、様々な功罪をつくり、今がある。
 
   その反省を踏まえて、21世紀となり、すでに20年が経つ。その21世紀は思想・価値観の時代であると言われている。勿論、その時の思想価値観とは、分離ではなく「統合の思想・価値観」である。
 
   IG会計グループは、中期ビジョンとして「Breakthrough 10」を掲げているが、その実現のためには”異次元”的成長(低次元から高次元)が大きな課題となる。つまり、「統合の価値観」を組織の全員で共有できるかどうかに懸かっているといえよう。
 
   当面の課題として、次の3つに徹底的にチャレンジしたい。
 
① 自分本位から相手本位(顧客満足度)へ
 
② 現在本位から先行本位(未来思考)へ
 
③ 順境本位から逆境本位(成長思考)へ
 

今週の考える言葉「自分の翼」

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自分の翼

   IG合宿(月末・月初)を終えたばかりである。第3四半期の締めの月でもあったので、今までの進捗管理を徹底して検証し、残り3か月をどう戦うのか、各部門・各人にしっかりと考えてもらった。
 
   コロナ禍で何かと制約の多い日々、できない事への「言い訳」も多々あると思うが、そんな時だからこそ「主体性」や「自主性」が問われる。つまり、”自分の翼”で「自由に羽ばたこう!」という強い意志を持った人々が必要とされるのだと思う。
 
   ジョン・C・マクスウェルの著書の中に、「”自分の翼”で飛べる人」について、その特徴について次のように述べてあった。要は「自分から行動を起こし、最後までやり通すこと」ができる強い意志を持った、主体性のある人のことだ。
 
   その本によると、人間には次の4つのタイプがあるという。
 
① 人から言われなくても、正しいことができる人
 
② 人から言われれば、正しいことができる人
 
③ 人から何回も言われれば、正しいことができる人
 
④ 人から何回言われても、正しいことができない人
 
   もちろん、「”自分の翼”で飛べる人」とは、①のタイプの人のことである。
 
   そして、何よりも大切なことは、「千里の道も一歩から」というが、直ちに行動に移す勇気だという。
 
   「賢者はすぐに実行し、愚か者は先送りする」という。愚図から脱却し、「自分の翼で飛べる人」になるためには、どうしたらいいのだろうか?
 
① まずは、「やる!」と決意すること
② 言い訳をせず、「失敗」から学ぶこと
③ 成果をイメージし、「セルフ・モチベーション」を高めること
④ 目標を明確にし、「有言実行」すること
⑤ 実行可能な「道筋」を立てること
⑥ 時間を決めて取りかかること
⑦ そして、スタートを切ること
 
   創業の当初から、互いの強みを活かし合うような仕組み(パートナーシップ制など)を頭の中で描き、やってきたつもりだ。ただ、どんな組織構造をつくったとしても、それらを構成する個人の資質(価値観や能力)が重要な課題となる。
 
   まず問われなければならないのは、「”自分の翼”で飛べる人」、つまり「主体性」の確立ではないだろうか・・・。