大西会計事務所

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今週の考える言葉「深沈厚重」

考える言葉

深沈厚重

   中国の古典に『呻吟語(しんぎんご)』という著書がある。著者は、明の時代の政治家、思想家で呂新吾(りょしんご)である。
 
   その著書の中に、人物像について述べてある一節があるので紹介したい。
 
   「深沈厚重(しんちんこうじゅう)なるは、これ第一等の資質。磊落豪雄(らいらくごうゆう)なるは、これ第二の資質。聰明才弁(そうめいさいべん)なるは、これ第三等の資質」
 
   “深沈厚重”とは、どっしりと落ち着いて深みのある人物のこと。(寛容かつ威容、確固たる信念を持ち合わせている様)
 
   磊落豪雄とは、積極的で細事にこだわらない人物のこと。
 
   聰明才弁とは、頭が切れて弁が立つ人物のこと。
 
   この“深沈厚重”という言葉とは、もうだいぶ前になるが、安岡正篤先生の著書の中で知り、『呻吟語』(呂新吾著〈守屋洋編・訳〉)を購入し、読んだという記憶がある。
 
   その当時、同業者の友人からの紹介で、『経営人間学講座』(竹内日祥上人主催)に通い出した頃で、「人間いかに在り、生きるべきか」を真摯に考えていた頃だったので、得心したのを覚えている。
 
   最近、思うことがあって、書棚の整理をしつつ、心惹かれた本を再読している。その中の一つに『生き方』(稲盛和夫著)があり、読み直していると、「リーダーには才よりも徳が求められる」という節の中で、『呻吟語』のこのくだりを引用し、次のように解説を加えてあった。
 
   呂新吾は、人の上に立つ者(リーダー)の資質として、次の3つの要素を兼ね備えていることが望ましいと示唆してくれている。
 
一.深沈厚重(=人格)
 
二.磊落豪雄(=勇気)
 
三.聰明才弁(=能力)
 
   稲盛和夫氏の読解力の凄さは、それぞれ3つの要素を「一.人格 、二.勇気、 三.能力」と平易な言葉に置き換えて、理解し、説明を加えているところにある。
 
   今、時代のパラダイムが大きく変わろうとしている。そのような状況下において、人の上に立つリーダーにこそ才や弁でなく、明確な哲学を基軸とした“深沈厚重”の人格が求められるのであろう。
 
   稲盛和夫氏がつねに真摯に問うている「人間として正しい生き方とは何か?」を常に内省し、“深沈厚重”の人格を磨き続けたいと思う。
 

11月の税務カレンダー、臨時休業のお知らせ

税務カレンダー


 
 


 
 

臨時休業のお知らせ

 
 
平素は格別のご愛顧を賜わり、厚くお礼申しあげます。
さて、このたび、当グループでは誠に勝手ながら、下記のとおり
臨時の休業日とさせていただきますのでお知らせいたします。
 
当日は大変ご不便ご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。
 
 
臨時休業日 2020年11月13日(金)

 
 

大西会計グループ 所員一同

【更新10/30】新型コロナウイルス感染症への中小企業対策事項

その他お知らせ


新型コロナウイルスの影響により、中小企業者への金融支援や助成金の案内等が出ております。
売上等で影響がでている方感染症対策を目的とした取り組みを行う方など、何か不安のある場合は是非事務所にご連絡ください。
 
別ページにてまとめております。
新たに更新した項目については赤字になっております。
Tel:073-474-2212
 
当事務所の対応についてはコチラのページをご確認ください。
 
新型コロナウイルスによる中小企業への対策が経済産業省でまとめられております。
経済産業省:新型コロナウイルス感染症関連
 
経済産業省より、業種・規模ごとに受けることができる支援の一覧が掲載されております。
コチラのミラサポPlusよりアクセスですぐに確認ができます。
 

【融資関連まとめ】 新型コロナウイルス感染症について
(最終更新日:令和2年8月31日)


【融資関連】専用ページをご確認ください

 
◆ 新型コロナウイルス感染症特別利子補給事業(更新:令和2年8月31日)
◆ 無利子・無担保融資 日本政策金融公庫 (更新:令和2年6月22日)
◆ 民間金融機関における融資 (更新日:令和2年5月9日)
◆ 【和歌山市】緊急経済対策について (更新:令和2年5月7日)
◆ 【和歌山県】事業継続支援金 (更新:令和2年5月7日)
◆ 新型コロナウイルスに関する融資 商工中金 (更新:令和2年4月8日)
◆ 中小企業倒産防止共済制度に加入されている方 (更新:令和2年4月2日)
◆ 小規模企業共済に加入されているお客さま (更新:令和2年4月2日)
◆ 納税・社会保険料の納付猶予 (更新:令和2年4月2日)
◆ 和歌山県中小企業融資支援
◆ セーフティネット保証4号・5号
 

【助成金・給付金まとめ】新型コロナウイルス感染症について
(最終更新日:令和2年10月30日)


【助成金・給付金】専用ページをご確認ください

 
◆ IT導入補助金2020 (更新:令和2年10月30日)
◆ 雇用調整助成金【拡充】 (更新:令和2年10月30日)

◆ 家賃支援給付金 (更新:令和2年7月6日)
◆ 持続化給付金【拡充】 (更新:令和2年6月22日)
◆ 小学校休業等対応助成金 (更新:令和2年6月22日)
◆ 【終了】大阪府休業要請外支援金 (更新:令和2年5月28日)
◆ 時間外労働等改善助成金
 

【和歌山県内支援】新型コロナウイルス感染症について
(最終更新日:令和2年10月30日)


【和歌山県内支援】専用ページをご確認ください


◆ 【和歌山市】固定資産税等の減免 (更新:令和2年10月30日)
◆ 【和歌山市】事業者家賃支援金 (更新:令和2年10月30日)

◆ 【和歌山県】家賃支援給付金 (更新:令和2年10月30日)
◆ 【和歌山市】和歌山市地域ささえ愛商品券利用可能店舗の募集
  (更新:令和2年8月31日)
◆ 【海南市】持続化給付金 (更新:令和2年8月31日)
◆ 【上富田町】上富田町内事業者持続化支援金 (更新:令和2年8月1日)
◆ 国民健康保険料の減免 (更新:令和2年7月6日)
◆ 【終了】和歌山市テイクアウト・デリバリー支援 (更新:令和2年5月28日)
◆ 【終了】和歌山市中小企業サポート補助金(更新:令和2年5月21日)
◆ 【終了】県内事業者事業継続推進事業費補助金(更新:令和2年5月21日)
◆ 【和歌山県】事業継続支援金 (更新:令和2年5月21日)
 

【その他】新型コロナウイルス感染症について
(最終更新日:令和2年7月6日)


【その他】専用ページをご確認ください

 
◆ 国民年金保険料の減免 (更新:令和2年7月6日)
◆ 納税猶予に関する「特例制度」(更新:令和2年5月9日)
◆ 印紙税の非課税措置について(更新:令和2年5月9日)
◆ 生年金基金の納付が困難な場合 (更新:令和2年4月9日)
◆ 固定資産税等の軽減について (更新:令和2年4月9日)
◆ 生命保険料のお支払い措置 (更新:令和2年3月23日)
 

今週の考える言葉「ホトトギスの歌」

考える言葉

ホトトギスの歌

   『トップの教養』(倉山満 著)という本の中に、面白い解説があったので紹介したい。
 
   我が国の戦国時代の「三英傑」といえば、誰もが織田信長・豊臣秀吉・徳川家康の名を挙げるであろう。
 
   この「三英傑」の歌として、有名な”ホトトギスの歌”がある。
 
   「鳴かぬなら 殺してしまえ ホトトギス」(信長)
 
   「鳴かぬなら 鳴かせてみよう ホトトギス」(秀吉)
 
   「鳴かぬなら 鳴くまで待とう ホトトギス」(家康)
 
   このなかで一人だけ天才がいるという。「それは誰か?」というのが著者の問いかけである。答えを想像してみよう・・・。
 
   天才の定義を「無から有をひねりだす人」だとした上での答えであるが、信長や家康ではなく、答えは秀吉であるという。
 
   何故かというと、「殺す」は決心、「待つ」は根性があれば、誰でもできる。それに対して、「鳴かせる」は工夫、イノベーションが必要だからだという。
 
   “ホトトギスの歌”といえば、「三英傑」の性格やタイプを知る手掛かりとなる歌だということで学び、そう納得してたのだが、この著者は「誰が天才か?」という視点から”ホトトギスの歌”を捉え、彼らがなし得た業績を検証した。そして、トップ経営者として最も真似すべき人物は誰かを言及している。
 
   真似すべきでない筆頭は、天才である秀吉。秀吉は、次から次へと人が思いつかないことを思いついて、リスクを潜り抜け、出世街道を驀進した人である。それは天才だからなせる業・・・。余人に真似ることができないことだ。
 
   次に、家康である。家康は「待つ」「忍」の代名詞のような武将で、それは才能がなくてもできるかもしれないが、その代わり並外れた精神力が要求される。現に、お家を守るために、妻も息子も殺している。これも真似るのは難しい。
 
   そして、織田信長こそトップに立つ人が学ぶにふさわしい人物であると紹介している。
 
   何故かというと、信長という人は、①真の意味でのマキャベリストで、常識を積み重ね、物事を合理的に取り入れていること。そして、②現実主義者で、現状を把握したうえで最適解を探し、課題を打開するやり方をとっていること。③さらに素晴らしいのは志の高さだ。信長は34歳のとき、尾張57万石に美濃54万石を合わせて、111万石の所領を得ていた。いまでいう「1000億円の財産を築いたIT社長」のような状況であった。にも拘らず、「天下布武」の志を掲げ、安穏な生活を捨てて戦った。これが魅力の所以であると・・・。
 
   さて、あなたならだれを真似る?
 

今週の考える言葉「異次元」

考える言葉

異次元

   ある本を読んでいて、”異次元”という言葉に魅かれた。なぜ魅かれたかというと、今のコロナ・パンデミック(世界的流行)は私たち人類にパラダイムシフトの必然性を示唆しているのではないかと思っていたからだ。
 
   「過去の延長線上に未来はあり得ない!」と・・・。つまり、存続・発展していくためには、パラダイム(価値観)そのものを根本からみなおし、自らの意思であるべき姿を明確に描くべきだと・・・。
 
   そのために必要な発想が”異次元”ではないだろうか。”異次元”とは、「① 次元の異なる世界。② 通常とは全く異なる考え方、それに基づく大胆な施策」とある。
 
   パラダイムシフトの”異次元”的発想を具体的にいうと、「分離思考」から「統合思考」へと次元を変えるということであろう。(『経営人間学講座』・竹内日祥上人)
 
   まず、ここでいう「分離思考」の分離とは、「主観と客観を分離する」という意味であり、「自他分離思考」という。つまり、「他人と自分とは違う」と自分と他者を分けて考える思考である。その結果、物事を二項対立的に捉え、どうしても自分本位な考え方に陥ってしまう欠陥がある。
 
   一方、「統合思考」は、「出逢った相手は自分である」という考え方で、「自分と他人は一つの人格を共有しており、分離することができない存在である」という思考であり、「自他非分離の思考」という。その結果、物事を二項共存的に捉えることができるので、
 
   相手本位の思考と行動がとれるようになる。
 
   20世紀は科学万能の時代であったと言われているが、その科学の発達を根本的に支えたのが要素還元主義という考え方で、分離思考的な時代の価値観を培う元となった。その結果、様々な功罪をつくり、今がある。
 
   その反省を踏まえて、21世紀となり、すでに20年が経つ。その21世紀は思想・価値観の時代であると言われている。勿論、その時の思想価値観とは、分離ではなく「統合の思想・価値観」である。
 
   IG会計グループは、中期ビジョンとして「Breakthrough 10」を掲げているが、その実現のためには”異次元”的成長(低次元から高次元)が大きな課題となる。つまり、「統合の価値観」を組織の全員で共有できるかどうかに懸かっているといえよう。
 
   当面の課題として、次の3つに徹底的にチャレンジしたい。
 
① 自分本位から相手本位(顧客満足度)へ
 
② 現在本位から先行本位(未来思考)へ
 
③ 順境本位から逆境本位(成長思考)へ
 

今週の考える言葉「自分の翼」

考える言葉

自分の翼

   IG合宿(月末・月初)を終えたばかりである。第3四半期の締めの月でもあったので、今までの進捗管理を徹底して検証し、残り3か月をどう戦うのか、各部門・各人にしっかりと考えてもらった。
 
   コロナ禍で何かと制約の多い日々、できない事への「言い訳」も多々あると思うが、そんな時だからこそ「主体性」や「自主性」が問われる。つまり、”自分の翼”で「自由に羽ばたこう!」という強い意志を持った人々が必要とされるのだと思う。
 
   ジョン・C・マクスウェルの著書の中に、「”自分の翼”で飛べる人」について、その特徴について次のように述べてあった。要は「自分から行動を起こし、最後までやり通すこと」ができる強い意志を持った、主体性のある人のことだ。
 
   その本によると、人間には次の4つのタイプがあるという。
 
① 人から言われなくても、正しいことができる人
 
② 人から言われれば、正しいことができる人
 
③ 人から何回も言われれば、正しいことができる人
 
④ 人から何回言われても、正しいことができない人
 
   もちろん、「”自分の翼”で飛べる人」とは、①のタイプの人のことである。
 
   そして、何よりも大切なことは、「千里の道も一歩から」というが、直ちに行動に移す勇気だという。
 
   「賢者はすぐに実行し、愚か者は先送りする」という。愚図から脱却し、「自分の翼で飛べる人」になるためには、どうしたらいいのだろうか?
 
① まずは、「やる!」と決意すること
② 言い訳をせず、「失敗」から学ぶこと
③ 成果をイメージし、「セルフ・モチベーション」を高めること
④ 目標を明確にし、「有言実行」すること
⑤ 実行可能な「道筋」を立てること
⑥ 時間を決めて取りかかること
⑦ そして、スタートを切ること
 
   創業の当初から、互いの強みを活かし合うような仕組み(パートナーシップ制など)を頭の中で描き、やってきたつもりだ。ただ、どんな組織構造をつくったとしても、それらを構成する個人の資質(価値観や能力)が重要な課題となる。
 
   まず問われなければならないのは、「”自分の翼”で飛べる人」、つまり「主体性」の確立ではないだろうか・・・。
 

今週の考える言葉「選択」

考える言葉

選択

   コロナで延び延びになっていた『IG後継者育成塾(第6期⑩)』を、ズーム開催ではあるが、9月25~26日の二日間で行うことができた。さすが若手経営者、ズーム対応も慣れたものである。
   今回のテーマは、「なぜ経営計画を立てるのか」であったが、コロナ対策が必要なこの時期において、実にタイミングのいい内容だったと思う。
 
   経営計画とは、企業における「未来設計図」といわれている。つまり、「自社の未来をどう形づくるか」という、未来に対する自らの“選択”だといえよう。
 
   最近はだいぶ少なくなったが、「経営計画をつくったら、うちの会社は変わるのか?良くなるのか?」という、その効果・効用を聞かれることが多かった。勿論、小生の答えは「イエス!」である。
 
   なぜなら、経営の目的と目標を明確に描き、自らの意思で会社の未来を“選択”したのだから、前向きなエネルギーが力強い行動を生み、思い通りの成果につながるのは当然の帰結だといえる。
   経営者によって、抱えている問題や課題は様々であるが、経営計画をつくることによって得られる利点・効果に対して、次のような感想を頂くことが多い。
 
 ①自社の進路・方向性が明確になった(信念)
 ②ムダな行動がなくなり、効率的になった(生産性)
 ③自社の強み・弱みが明確になった(ドメインの選択)
 ④自社の外部環境を把握できるようになった(変化への対応力)
 ⑤社員のモチベーションが上がった(一体感)
 ⑥金融機関をはじめ外部からの評価が向上した(信用力)
 
   抱えていた、様々な悩みや不安が解消されて、前向きな気持ちで経営が出来るようになることに違いはないようだ。
 
   「人生は“選択”の連続である」とよく言われる。“選択”とは、何かを選ぶと同時にそれ以外のものを捨てるという行為でもある。ゆえに、常にリスクが伴う。しかし、勇気を奮って“選択”することによって、頭の中のモヤモヤが解消され、スッキリする。
 
   日本経済は、バブル崩壊後、「失われた10年」「失われた20年」などと言われながらも、明確な未来を描けないで、もう30年近くが過ぎようとしている。今回のコロナ・パンデミックは、そんな我々の背中を押してくれているのかも知れない。
 
   100年に一度あるかないかの出来事・・・。千載一遇のチャンスと捉え、自らの意思で会社の未来を“選択”しようと思う。(ぜひ、「将軍の日」へ!)
 

今週の考える言葉「ファイナンス思考」

考える言葉

ファイナンス思考

   「今のご時世、PLよりもBSを重視した思考が大切だ」と、ずっと前から折に触れて語ってきたことである。
 
   なぜなら、PL(損益計算書)重視だと、過去の結果にとらわれて、目先の売上や利益を稼ぎ出すことを目的として、短絡的な思考に陥ってしまう・・・。
 
   その点、BS(貸借対照表)重視だと、現時点における会社の財政状態(保有する経営資源)が把握でき、どこをどのように改善・改革すれば、安全性がより高まり、企業価値を高めていけるかと、未来志向的な発想が生まれてくるからだ。
 
   友人からの送呈だが、『ファイナンス思考』(朝倉祐介 著)は、上記のことを、実に論理的に体系化された良書である。少し、紹介をしたい。
 
   ◉ まず、“ファイナンス思考”とは何か?
「会社の企業価値を最大化するために、長期的な目線に立って事業や財務に関する戦略を総合的に組み立てる考え方」と定義している。
つまり、その目的は企業価値を高めることであり、そのためには長期的な視点に立った逆算的、戦略的な思考であるべきだとしている。
 
   ◉ 要するに、“ファイナンス思考”の特徴は、次の三点にある。
①価値志向(将来にわたって生み出すキャッシュフローの総量)
②長期思考(長期、未来志向、自発的)
③戦略志向(経営のアプローチが戦略的、逆算型)
 
   ◉ そして、“ファイナンス思考”は、企業価値を最大化するために、次の4つの活動を行う。(ファイナンスの4つの側面)
①外部からの資金調達
②資金の創出
③資産の最適配分
④ステークホルダー・コミュニケーション
 
   このように考えると、経営のプロセスはまさにお金の流れ(調達~運用~配分)であることが良くわかる。
 
   “ファイナンス思考”は、『稲盛和夫の実学(会計と経営)』(稲盛和夫 著)の中に、「会計がわからんで経営ができるのか」という名言があるが、その言葉を思い出させる内容であった。
   会計は決して後追いの仕事ではない。経営者とともに、未来を創造していくための羅針盤、“未来会計の普及”を使命としたいと改めて意を強くした次第である。
 

今週の考える言葉「積小為大」

考える言葉

積小為大

 
   “積小為大”(せきしょういだい)とは、江戸時代の農政家・思想家である「二宮尊徳」の言葉である。
 
   その原文は、「小を積めば、則ち大と為る」(『報徳記』)。
 
   「小さい事が積み重なって大きな事になる。だから、大きな事を成し遂げようと思うなら、小さい事をおろそかにしてはいけない」という意味である。
 
   よくセミナーなどで他社の成功事例を学んで、手っ取り早く儲けてやろうと意気込んで真似してみるが、上手くいかない・・・。そのうまくいかない理由の一つに、“積小為大”の教えがあるのではないだろうか。
 
   思い出してみると、小さい頃から、“積小為大”的なアドバイスをいろんな先輩諸氏から頂き、励ましてもらってきたような気がする。「焦らんでもいいぞ・・・。いまの自分にできること、やれることがあるだろう。どんな小さいことでもいいから、それをやり続けろ。そのうち、何を為すべきか見えてくるから・・・」「くよくよ悩んでいてもしょうがないな・・・」と、素直に先輩の言うことを聴いてやり続けていると、いろんなアイデアも自然と出てきたり、周りからの助言があったりして大きな成果につながっていったことが思い出される。
 
   思うに、税理士になるきっかけもそうだった・・・。大学3年の冬頃、将来のことを決めかねてブラブラしてたら、下宿の先輩から「どうせ、暇なんだろうから簿記検定でも受けてみたら・・・」といわれて、テキストをもらい、勉強をやり始めたのが税理士試験を受けるきっかけとなって、今がある。
 
   そんなこんなで、今や“積小為大”という言葉は、小生の座右の銘の一つでもある。
 
   “積小為大”とは、以上のような意味合いの言葉であるが、“積小為大”から次の3つの事を肝に銘じるように心掛けている。
 
   ①小さいことをおろそかにしないこと
   ②継続は力であること
   ③何ごとも焦りは禁物であること
 
   コロナ・ショックのインパクトが、今までの世の中の常識を変えようとしている。そんな中、「コロナ後の経営はどうあるべきか?」と問われることが多い。
 
   基本的に、「経営は環境適応業」である。どんな状況になろうと日々の出来事、それに適応していくしかない・・・。老荘思想にも「千里の道も一歩から」とある。こんなときこそ、“積小為大”という二宮尊徳の思想を心掛けたいと思う。
 

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